これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

バニー・レークは行方不明/プライベートジャケットのススメ

今年の初めのことだが、BSの番組表を検索していたら、久しぶりに「バニー・レークは行方不明」が放映リストに入っているのを発見*1! 衛星放送ではこの数年、幾度か流れたようだけれど、観られない環境だったので、実に数十年ぶりの再会のチャンスである。
ミステリーとなると細かい会話が理解できないと十分楽しめない。よって輸入DVDも取り寄せていなかったから、国内ソフト未発売のこれが高画質の字幕付で観られるとは、まったくもってホントにありがたいのだ。

ということで、すでに初回を見逃していたので再放送時に合わせてテレビの前に正座(笑)。
ソウルバスの小粋なタイトル、魅力的な映画音楽、シェイクスピア役者ローレンス・オリヴィエの渋い刑事ぶり、ノエルカワードやマーティタ・ハントらの一癖も二癖もある妙な存在感、計算されつくした画面構成と手際の良い人物の出し入れ、、、、そう、そう、そう、こんな感じ、こんな感じ。

3回繰り返して観たが大胆な伏線が貼られていたり、人形ショップでの不気味な絵作りなどミステリ好きが思わずニヤリとするような場面の連続でワクワクもの。

ま、古い作品だし、登場人物の少ないこともあって、大方の視聴者には犯人の見当はすぐついてしまうだろう*2。また、ラスト直前の畳み掛けるような展開に違和感を覚える人もいるかもしれない。

が、そこがまた良いのである。あの妙に心ざわつく雰囲気の長い長い追いかけっこが、異常な関係性をことさらに際立たせているようで印象的だし、クライマックスの演出としても必要不可欠ではなかろうか。ヒッチコックのサイコなどと比べるとかなり落ちるものの、それでも、これがオットープレミンジャー監督60年代サイコサスペンスの佳作であり、キャロル・リンレイの代表作でもあることに間違いなく、久方ぶりに"映画"の醍醐味を堪能できた大満足の102分でありました。

さて、お気に入りの作品なので、念には念を入れて4番組同時録画のブルーレイで3本録画に成功。もちろんこれはダビング時のエラーやディスク破損時のための予備である。
んで、普段は紙の切れ端にタイトルを鉛筆で殴り書きして不織布のDVDケースに入れたらおしまいなのだが、せっかくなのでフォトショを使ってDVDジャケットを作ってみることにした。一念発起、ネットでオリジナルポスターやブルーレイロゴ等の画像を集めること3時間。完成したのが以下の写真。

いかにもそれらしいがどこか変テコないんちきジャケ(爆

市販のDVDに混ぜて楽しむ(苦笑

混ぜて楽しむ・・・

さらに混ぜて・・・シツコイかしら。

背タイトルは当時の日本語版チラシの文字をキャプチャして縦に配置したものなので時代感もバッチリ。こういうのを適当なゴシックなどで済ませてはイケマセン。

もう少し時間をかけて裏側にDVD関連のロゴなどを配すればさらに本物っぽくなるが、もう面倒くさくなってきたのでこの辺にしておいた。

VHSの時代に楳図かずお氏が録画した映画に丹念にジャケを制作してコレクションしているのをみて感心したことがあるが、実際に家に録画モノが増えてきたら面倒でとてもやっていられなかった。が、たまになら気に入りの作品を選んでこうして私製ジャケを造るのは楽しいものだし、保存にも便利である。今回、当方は適当に作ってしまったが、専用の制作ソフトもあるようなので、映画好きなら是非試してみてはいかがだろうか? さらに映画への愛情が沸くこと請け合いである。

さて、次にジャケット作成の意欲が沸く映画はいつになるのやら。それまではまたなぐり書きにしとこ。

■2019年1月4日追記
 書き忘れていましたが、ご存知の通り2015年7月に復刻シネマライブラリーより晴れて国内版が発売されました。現在まだアマゾン等で入手可能。

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*1:今回スターチャンネル2では3月まで繰り返し放映された

*2:当時のポスターには犯人ネタばれのデザインのものさえあった。暢気な時代である