これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

うひゃー! リアル溶解人間

今年の夏(もう去年だが)のことである。
ちょっと必要があって映画関係の資料本を探すため、以前は自分の部屋、現在は倉庫と化している2階の1室に久しぶりに立ち入った。
この部屋、数千冊の古書と普段飾っていないマスク類をところ狭しと押し込んであって、今では向かい側の壁までたどり着けないという、恐ろしくも悲惨なことになっているのである。

ちなみに隣の部屋も似たような状態に近づいてきているので、なんとかしたいのだが、、、、ま、急にはなんともならない。なるべく考えないようにしておこう。へへへ。

さて、探し物がすぐ見つかったので、引き上げようとしたときのことである。
部屋の奥に何気なく目をやったとき、ふとそこに見慣れないものがあるのに気づいた。

そこには塩ビ製の透明ケースに入れたマスクを天井まで積んであるのだが、その中のひとつに妙なマスクがあるのである。

なにやら不定形な塊みたいな物体がケースの底に固まり、その上の辺りから目玉のようなものがじっとこちらを見つめているのだ・・・・

しばらく観ていて徐々に思い出してきた。そこはトム・スピナ作のトワイライトゾーンのキャラ「醜い顔」(The Eye of the Beholder)のマスクを飾ってあったはずなのだ・・・・近づいて現物を確認し、ようやくのことで合点が行った。

なんとなんと、すっかり崩れて形がなくなっているではないか。つまりは、"溶けた"のである!

思い当たることと言えば、今年の異常な暑さである。この部屋は冷房がなく閉め切ってあるため、毎夏、日中は34〜5度まで上がってしまうのだ。今年は例年にも増して異常な猛暑だったから40度近くまで上がった日があったかもしれない。

もちろん、通常のラテックスはこの程度の温度で溶けることは無い。収納してある他のマスク類もまったく異常なしである。

たぶん、使われていたラテックスが不安定な状態であった等の問題があったのだろうと思われる。実際、件のマスクは最初に手にしたとき、ちょっとねっとりした感じで、明らかに一般に使用されるRD407等の質感とは異なっていたことに気がついてはいた。

ただ、入手して10年、これまではまったく問題なかったわけではある。地球温暖化ヒートアイランドが議論されるようになって久しいが、まさか今頃になってこんなところで影響を蒙るとは思っていなかった。マスクのコレクションを始めて20年くらいになるが初めての体験で、いや本当にびっくりである。


なんとも不気味なマスク

在りし日のBeholderマスク

さて、溶けたマスクだが、捨てようかなと思ったが、面白いのでまだケースに入れたままである。リアル溶解人間マスクとして、これもコレクションしておくのも一興というわけ。我ながらつくづく物好きだなと思う今日この頃。

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というわけで新年そうそうあまりめでたくないお話でスンマソン。今年もこんな感じでのんびりやって行くのでよろしくです。


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