追悼 石田一氏
さて今月3回目の更新ですが、今回は悲しいお知らせになってしまいました。
氏の公式フェイスブック等御覧のファンの方々はすでにご存じのとおり、SF・ホラー映画研究家、作家の石田一氏が昨年12月18日に逝去されました。
享年59歳。末期の直腸がんとのことで、感染症に悩まされつつ、この3年入退院を繰り返しながらMONSTERZINEを2号まで完成させたものの、ついに3号を見ることはかないませんでした。創刊号はアマゾンでは品切れになるなど売れ行きもなかなか好調だっただけに、実に残念というしかありません。
氏はアッカーマンを範としながら、彼我との文化・土壌の違いをものともせず長年独自の活動を続けて来られました。
その間、自ら立ち上げたファンゴリア日本語版の編集長の座を追われたりと、必ずしも順調とは言えないキャリアではありましたが、散発的ながらハマープロ関連の研究書や晩年の力作「フォーレスト・J・アッカーマン ホラーSFコレクション博物館」など重要書を次々上梓し、SFホラーファンを大いに楽しませ、啓発してくれました。
ブログ主とは、この20年近くの間、主に顧客としてのお付き合いでしたが、お電話で話したり、グッズに関して丁寧なお手紙を頂いたことなど記憶に残っております。
時代的な巡り合わせもあり、今後、氏のような熱を持ってこのジャンルの研究活動をされる方は国内ではもうあまり出てこないかもしれません。その業績の真の評価は、後続の研究家の仕事にゆだねられていると言えるでしょう。
心より故人のご冥福をお祈りいたします。
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