これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

怪人ドクター・ファィブス/マスクレビュー#10

さて、この8月にデス・スタジオがバリバリの新作を出したので、数年ぶりに速攻オーダー、数日前に届いたので今回はこれをご紹介してみます。

 画像がそれ。なんと今回はあの70年代の忘れがたいホラー名作「怪人ドクター・ファィブス」(映画の方はその昔本家サイトのビデオセクションにて紹介済)の久し振りのマスクです。

このキャラについては過去にはディストーションズや故ハリー・インマン、アメリカンマスク&ノベルティ(プロトタイプ。後年、プロップマスターによって少数のマスクがリリース)等、複数のスタジオからリリースされており、デス・スタジオ自身も80年代初頭にラインナップに入れておりました。んがぁ、いずれも絶版で入手困難、特にディストーションズ版はUSではオークションで近年10万円近いプレミアが付くことが多く、新たなバージョンのリリースが待たれていたところでした。 

今回のバージョンは正月にご紹介したサイクロプスと同じジョン・スミスの造形。大変残念なことに、氏はこの6月に亡くなられたとのことでこれが事実上の遺作。制作中途で倒れられたようで、仕上げはジェフ・デスの手によるもの。そのためスカルプターについてのサイトの表記では"SMITH/DEATH"となっています。

 

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相変わらずの端正な造形美

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映画では肌色系だがこのバージョンでは淡いグリーン系

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首筋には「発声装置プラグ」の跡がちゃんと彫刻されています

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JD独特の眼の表現。実際の人の眼とは違うものの何となくリアルに思えるから不思議

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昔々の佐藤有文「妖怪大全科」では「フランスのガイコツ魔人」として紹介されてましたw

 

スタンドにかけてじっくり眺めて見ましたが、やはりデッサンがしっかりしているというか、安定感抜群の造形です。この人の制作したエアポートゾンビなどを見ても分かるように、オリジナルそっくりに再現するというよりは自分のスタイルに引き込んでの造形ですが、個性が出過ぎないのでどの作品も安心して飾れるなぁという感じ。JDによるペイントも独特なデス・スタジオスタイルに統一されており、美しいマスクなんじゃないでしょうか。

昨今トリック・オア・トリートスタジオが物量で圧倒していますが、大半がメキシコで製造されているようで、品質的にはいまいち。良質のラテックスを使用し、造形、ペイントともにハイクォリティなマスクを長年提供し続けているデス・スタジオは間違いなく全米トップクラスのマスクスタジオだろうと思います。

 

あと、今回初めてJDからメール貰いました。昔は問い合わせしても何の返事もなかったのでもう諦めてメールすることもなかったんですが、今回マスクを褒めちぎったメールを出したら初めて返信有w メールは出してみるもんですね。^^

 

ということで久々の更新。身内のちょっとした健康事案で正月以来休んでおりましたが、クリアになったので復活です。まぁ夏前には更新できたんですが、今年の暑さにやられてさぼってました。げへへ。^^; 

 

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