これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

限定2個が手に入るワケ

いつだったかヤフオクを見ていたら、SFマスク社製のエイリアンマスクが出品されているのをみつけた。90年代初頭にアメリカでリリースされたもので、たしか限定10体程度の生産だったと思う。出品者さんのDescription(商品説明)には、稀少品ゆえ保管しているのが荷が重い云々というような記述があって、ずいぶん真面目なコレクターさんだなぁと微笑ましく思ったものだった。
確かに限定10個と言えば普通に考えたら超稀少品には違いない。ただ、これはいわゆるマスプロダクツの限定品類の感覚で捉えているからで、USに数多く存在するインデペンデント系のカンパニー、個人アーティストの生産ロット数になると、大半はそんなものなのである。去年入手したイマジネイティブ・クリエーションズ製エレファントマン25周年記念版などに至っては限定6個、一般販売2個という有様だが、大して争う事もなくスンナリ入手できてしまった。この趣味においてこういうことはさほど珍しくはないのである。

これはひとつには彼我の文化的背景の違いによるマーケット状況や、個々のコレクターの懐事情等が関係している。
アメリカにはハロウインというお祭りがある関係でマスクはシーズンを離れても見慣れたアイテムのひとつ。要するにモンスターが趣味として結構日常に定着しちゃってるのだ。
そんなこんなで大手メーカーはもちろん、このハロウイン関連産業に関わるごく小規模のスタジオや"自称アーティスト"なども結構な数存在している。つまり年がら年中どこかで誰かがモンスターを作って売っている状況で、コレクターと言えどその全容を把握するのはなかなかに困難なのである。
「限定10個で稀少で今しか売ってないから買え」と言われても、コレクターも他に買うものがいっぱいあるからなかなか手が回らない、ということは普通にある。そんなわけで意外に稀少品があっさり手に入ってしまうことも多いのである。
「限定数個だし、売り出しから大分経ってるからまさか残ってないよなぁ」などと半ば諦めながら申し込むと、「お前が1番の申し込みだよ!」とか言われて返ってガッカリしたりして・・・^^;

と、まぁ、こんな状況なので、幸いにも捕獲できたモノ、一歩遅くて逃したモノなど、さまざまではある。運悪く逃したものは、いわゆるコレクタールートを通じて探すことになるわけだが、ネットが発達し、ebayなどのネットオークションが盛んになってきた現在では昔に比べてずっと簡単になってきた。昔なら伝手を頼って何年もかかって探していたのがPCの前で張ってるだけで手に入るのだからありがたい世の中になったものである。ただし、プレミア価格での競争になることも多いので懐にはキビシイ話ではあるけれど。


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