これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

プレデターヘッドの決定版

エイリアンとともに日本でも人気の高いプレデター。87年の1作目以来、関連グッズの数は年々増え続けており、U.S.ではお国柄、ライフサイズのレプリカも数多く制作されてきた。
マスプロダクツでは、数年前に出たサイドショウのバストが有名だが、正直、"置物"と言った風情丸出しで、ウブっぽいテイストを珍重するマスクコレクターとしての私の感覚には合わず、今もってあまり食指の動かないアイテムではある。

そこで当方のフィールドであるインディーズ系に目を向ければ、魅力的なアイテムがテンコ盛りである。

中でも、過去最も素晴らしかったのは、プレデターのオリジナルを制作していたスティーブ・ウォン本人がコレクターの需(もとめ)に応じてオーダーメイドで制作したレプリカヘッド。さすがモノホンだけに、その威容と風格は他を圧倒する出来栄え。昨年アメリカのコレクターが売りに出していたので「ひょっとして中古なら少しくらい安くなっているかも」と淡い期待を込めて値段を聞いてみたが・・・BMWの中古車が買えるお値段でございました。ハイ消えたぁ。(^^;

これ以外に出来の良いものを探せば、以前、本家マスクセクションで紹介したデセプション・リミテッド製ヘッド、ハワードスタジオ製バスト、さらにはクレイジー・クレイヤーこと若手の俊英ピーター・マーフィーの制作した1作目口閉じタイプのヘッドや、エルダープレデターなどが思い浮かぶ。

しかしまぁ、価格や品質、制作工房の信用度、入手しやすさ等の諸条件を鑑みると、今回ご紹介するこのカリフォルニアのマギーFXスタジオ製プレデターヘッドが現時点での決定版ではなかろうか。


カッコいいす。

ドレッドが短めなのはオリジナルモールドを使用しているため

ウォンプレにも決してひけをとらないクオリティ

ごついスタンドがナイス

本体はラテックス、ドレッドはフォームラバー、牙はレジンで、目はグラスorプラ製。頭部の細かいドットはもちろん、口の中の毛細血管や顔の刺も丁寧に再現されており、1作目のプレッドを完璧に再現している。黒のゴツい木製スタンド付なのだが、このスタンドひとつとっても、いかにも現場のプロが手作りしたウブっぽい感じがあって良い雰囲気である。^^

このヘッド、スタン・ウィンストンのオリジナルモールドからストレートに抜かれた完璧なレプリカであり、しかも素晴らしいことに正式にライセンスをとった"オフィシャル"なものなのである。

アーティストのパット・マギーは、「プレデターvs.エイリアン」等に実際に参加している特殊メイクアップアーティストの一人で、当方のようなマスクコレクターには数年前にリリースした「狼男アメリカン」ジャックのシリコンバストが鮮烈な印象を残している。このプレデターも定番アイテムとして以前から制作しており、注文があればキャスティングからペイントまでアーティスト本人が丁寧に制作してくれる完全オーダーメイドである。どこかのおばちゃんが流れ作業で色付けしてるような愛のない大手メーカー品とは訳が違うのだ。価格もウォンプレの10分の1で買えるので、これこそ最高の"コレクタブル"ヘッドではあるまいか。

現在ハリウッドFX専門エイジェントを介して販売されているが、まだしばらく製造する予定とのこと。ヘッド以外に等身大のフィギュアも作っており、昨年だけで50体売ったそうである。

パット・マギーはプレデター以外にもエイリアン、マイケル「スリラー」ヘッド、「狼男アメリカン」ヘッドなども制作しており、今後ディック・スミスのオリジナルモールドを使用したリーガンなどを作る予定とのことで目が離せない。

ということで少々値は張るが、サイドショウやホットトイズにいまいち満足できないプレデターファンは入手を考えてみるのも良いかもしれない。やっぱりこの手のコレクションは"生っぽい"のが最高なのである。

■2012/12/24
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