これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

ラテックスマスクのメンテナンス方法

前回、このブログでマギーFXのプレデターマスクを取り上げたところ、本家BBSやメールを通じて複数の方から問い合わせを頂いた。中には既にオーダーされたという超素早い方もおられて、ほんの少々だが反響があった。
ふだんB級キャラのマスクなどを紹介しても何ひとつ反応のないのが常のマイナーサイトなのに、さすがにこの国ではエイリアンやプレデターは別格という感じではある。
もっとも、他にも魅力的なキャラは多いはずなのに、そこにばかり集中するのもどうかとは思うけれども。^^;


さて、問い合わせを頂いた中にはラテックス製グッズに馴染みが薄く、保存やメンテナンスについて不安を抱かれるコレクターもおられた。そこで今回はマスクのメンテナンスと保存方法について取り上げることにした。

この国ではマスク趣味が"どマイナー"ということもあって、長い間「ラテックスマスクは腐る」という誤まった常識がはびこって来た。確かに保存方法が悪かったりすると劣化が進むことはある。ただ適切な保存方法とメンテナンスさえ行っておけば何十年でも保存することが可能だし、事実、1960年代、70年代のヴィンテージマスクがebayで頻繁に取引されているのはご存知の通りである。

一般に、マスクの保存方法のポイントは以下の通り。

1.直射日光や蛍光灯等の熱源等を避けた場所に安置。
 紫外線はもちろん、テレビ等家電製品の熱源の側も避けた方が良いだろう。照明はUVカット機能があるものならさらにベスト。

2.マスクの中にスーパーの袋等を丸めたものを詰め、本来のシェイプを保つ。
 マスクを潰した状態で保管していたりするとクセがついて元の形に戻らなくなったり、曲がった部分からヒビが入って最悪穴が開いてしまうことがあるのでくれぐれも注意が必要。また中に入れるのは新聞紙よりスーパーの袋が良い。新聞紙でもなんら問題はないが、新聞には微量の酸が含まれているらしいので、避けるに越したことはないだろう。

3.なるべく空気を避け、出来たらアクリルケースやガラスケースで保存。
 余裕があればアクリルケースや業務用のガラスケースがベストだが、予算が乏しい場合は廉価な造花ケースがお薦め。さらにフトコロが寂しい場合はポリ袋をすっぽり被せておくだけでも十分だ。ただし、ペイントにベタつきが残っている場合、くっついて塗装が剥げることがあるので注意が必要。


さて、肝心のメンテ方法だが、わりと簡単である。用意するものは、シリコンスプレー(アーマオール等の浸透性保護潤滑剤。ホームセンターなんかで売ってます)、ベビーパウダーティッシュ等。

今回のサンプルはエミー賞受賞の特殊メイクアップアーティスト、リー・ロメアの2003年度作品ホッケー・ガイ。限定11個で私のは7番である。

1.まずシリコンスプレーをマスク内側に塗布。

2.たっぷりスプレーしたら放置して浸透するのを待つ。時間は数分〜数10分程度。

3.ラテックスにシリコンが馴染んだら、ティッシュで液が良く付いていないところなどにも広げて馴染ませつつ拭き取って行く。

4.終わったらベビーパウダーを内側に満遍なくはたいて終了。これで湿気予防とゴム同士のベタつきを回避でき、いい感じ。

以上でメンテ完了。日本の場合、夏は除湿剤を側に置き、1年に1、2回触って異常がないかチェックするのが良いでしょう。
あなたのコレクションを大切に。^^


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