リアルの追求/リボーンドール
このごろ ebay やヤフオクを渉猟していてちょくちょく見掛け、気になっているものにリボーンドールというのがある。"リボン"ではなく"リボーン"(Reborn:再生・生まれ変わりを意味する)で、要するにソフトビニール製の超リアル赤ちゃん人形のことである。
1本1本丁寧に植毛された髪の毛、幼児特有の赤みがかった肌色、細かく描かれた毛細血管等々、ぱっと見、本物の赤ちゃんかと見まごうばかりのハイパーリアリズムで、さしずめ今様活人形(いきにんぎょう)といった風情。この執念めいたリアリズムの追求は、いまだに気ぐるみのゴジラを愛する大方の日本人の感覚とは随分違うもののような気がする。
それぞれの人形に名前、誕生日が付けられ、オーダーメードだと髪の色、瞳の色が選べたりもする。なんとなく昔のキャベツ畑人形を思い出すが、もとより出来栄えには雲泥の差があり、どちらかといえばアダルト向けのリアルドール(あっちは主にシリコン製だが)の赤ちゃん版といったところだろうか。購入者は単に人形コレクターだけでなく、子宝に恵まれない女性が子供代わりに求めたりすることもあるようだ。
起源は1990年頃と、そこそこ歴史ができつつあり、現在では専門のアーティストやコレクターも増えて、一大ジャンルを形成してきている。完成品のみならず、キットを入手して自分で制作する(こういった過程をリボーニング(Reborning:生まれ変わり)などと呼ぶらしい)人もちらほらおり、今後国内でも趣味として定着する可能性もありそうだ。
気になるのはペイントで、この数年で飛躍的に発達したらしく、半永久的に落ちないような"ジェネシスヒート"なんたらの塗装が施されているとのこと。
こうなってくると後学のためにもぜひとも現品を1体入手したいところだが、国内では結構高くて手が出ない。やはりebayあたりで200ドル前後の程度の良い中古品を狙うのが良いかもしれないが、あちこち見ているとどうせ買うならもうちょっと良いものを、などと欲が出てなかなか決まらない。
とういうのも、単に本物の赤ちゃんソックリだというだけではやや面白味に掛け、もひとつ購入意欲が沸いてこないからだ。そこはそれ、根がホラーファンなので、顔の半分がただれて目玉が飛び出しているとかいった、ほんのちょっと(笑)プラス要素の趣向なんかがあればすぐに買ってしまうのだけれどね・・・って、こんなことを書くとヒンシュクを買いそうなマジメなジャンルのようなので、なんですが。^^;
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