これくたぶる!

モンスターマスクコレクター、ALI@ハット卿のマスクと本と映画に関する無駄話。不定期更新。

オートグラフの愉しみ

時間が取れなくてまたまた間が開いてしまいましたが、やっとこさ更新。

最近はちょっとご無沙汰気味なのだが、以前はちょくちょく洋画関係のオートグラフ(サイン)を集めていた。これは当時中古ビデオと輸入ビデオを入手するために通っていた新宿モンドさん(ビデオマーケット)が映画グッズのひとつとして扱っていたのを、ふと欲しくなって試しに1枚買ってみたのがキッカケであった。
だいたい、世間一般で洋画関係のサイン蒐集ということになると、いまならジョニー・ディップとかアンジェリーナ・ジョリーナタリー・ポートマンエマ・ワトソンってなことになるだろう。だが、当方はそのようなハリウッドの人気スターには目もくれず、ハーシェル・ゴードン・ルイススプラッター映画監督)だの、ベン・チャップマン(半魚人の着ぐるみ役者)だの、バージェス・メレディスミステリーゾーンの「廃墟」のエピソードで有名な爺さん)だのと、ふつうの映画ファンがあまり欲しがらないような裏方的な人のサイン専門に買っていた。
これは、個人的にそれらの人のファンであるというよりも、SF・ホラー映画の歴史に関わる記念品という観点からコレクトしていたからである。
また、これらの人たちはアメリカでは各種のイベントで結構サイン会を頻繁に開いていたりする人も多く(一線を引いたセレブリティにはそれでお小遣いを稼いでいる人もいる)、上記の現役ハリウッドスターに比べたら値段もずっと安く、そのせいで偽物も少ないということがあり、あまりお金のないコレクターにとっては安く楽しめるなかなか良い趣味なのである。
とはいえ、SF関係でもハリソンフォードのようなスターともなると基本のチャージ自体が高いので高額だし、故人の大御所であるボリス・カーロフクラスともなると1000ドル超したりするので、なかなかコレクションに必須なメンツが揃わないのが悩みではあるが。

さて、オートグラフを集めるのに当方が個人的に重要なポイントとしているのは以下の3つ。
1.なるべく路標的名作に関連したものや、ジャンルに貢献した重要スター中心に探す
2.絵柄がバッチリ決まっていて、かつ座って落ち着いてライティングされたものを選ぶ
3.信頼できるディーラーから買う

1.については、まぁ、サインならなんでもというわけではなく、SFホラーの古典・有名作品に関連したものに拘っているわけである。「”ゾンビ”はホラーのリストからは絶対外せない、SFなら”2001年宇宙の旅”はマストだろう」、ってな具合に探すから、いつまでたってもあんまり集まらないのよね。
2は、「SFは絵だねぇ」という野田大元帥のお言葉を持ち出すまでもなく、サインもやっぱり絵なのである。いくら好きな人の署名でも飾ってあまりパッとしない写真や絵にされたものにはあまり食指が動かない。日本ではよく有名人に箸袋とか紙の切れ端にサインを求める失礼な人がいるが、やくみつるじゃあるまいし、そんなの飾ってもあまりカッコ良くないんじゃなかろうか。
3については、やはりサインには贋物がつきもの。地味なスターであっても100パーセント本物という保証はないのである。
そこでコレクターたるもの、やはり信頼できるディーラーから買いたいものである。幸いにアメリカにはUACCという業界団体があって、そこではディーラーに関しては、認定制度を設けている。認定されたディーラーはUACC Registered Dealer(通称=UACCRD) と呼ばれ、UACCからの監視を受けている。もちろんこれだって絶対というわけではないが、まぁ、入手先の目安としてある程度安心できるのではなかろうか。

ということで、最後に上記を踏まえた当方のコレクションからお気に入りのオートグラフを2枚ご紹介しておこう。


1枚目はジョージ・A・ロメロ監督。ロメロのサインは何枚か持っているが、写真としてはこれが極めつけ。アイディア、構図ともに申し分なしの1枚。イベントでサインされたものなので同じ柄はたくさんあるだろうから、ロメロファンなら是非1枚持っているとよいのではないだろうか。最近のロメロはだいぶ歳をとってしまったが、この頃は颯爽として実にカッコいい。

2枚目はお気に入りの俳優、ヴィンセント・プライス。泰西名画風のモンタージュは、正直あまりバランスが良いとは言えないが、泣かせる構図ではあり、サインも実に丁寧に繊細に筆記されていて、貴重な1枚である。ヴィンセント・プライスの肌の色と力の入った表情がGOOD。

こうしたお気に入りをゲットしたら、必ず額装して飾るといい。壁に飾らなくても立てかけておくだけで良い雰囲気になる。これ、絶対のオススメである。


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